
フィンランド生まれのキャラクター「ムーミン」のテーマパーク、ムーミンバレーパークに行ってきた。
「テーマパーク」と聞くと、朝から晩までアトラクションに並び、ショーの場所取りをし、とにかく遊び倒す……そんな忙しない場所を想像するかもしれない。
今回紹介する「ムーミンバレーパーク」はそのような場所とは異なる。 実際に足を運んで感じたのは、「心地よく自由に過ごす」ための場所だということだ。
日々、情報やタスクに追われている大人にこそ、この場所の“余白”を提案したい。

この記事の結論
- 「自分なりの心地よさ」に浸る:
アトラクション制覇のようなテーマパークとは真逆で、北欧の空気にのんびり浸る場所 - 池袋から約1時間:
都心からふらっと行ける距離感が魅力 - 園内と無料エリア(メッツァ)を行き来できる:
食事と休憩で使い分けると満足度が上がる

池袋から1時間前後。意外に近い北欧へのアクセス
「北欧の雰囲気を味わう」と聞くと遠出を覚悟するが、ここは池袋から1時間前後で到着できる。休日の朝、思い立ってからでも間に合う距離感だ。
アクセスはシンプルだが、乗り換えがあるので、迷わないように整理しておこう。
1. 電車での移動(池袋→飯能)
まずは西武池袋線で「飯能(はんのう)駅」を目指す。 池袋駅から特急や急行などを利用し、所要時間は45分〜1時間弱といったところ。
2. 駅からのバス移動(飯能→メッツァ)
飯能駅北口からは路線バス(有料)で向かう。
所要時間は13分ほどですぐに到着。
時刻は季節や道路状況で変わることがあるので、直前に公式で確認しておくと安心だ。
※無料シャトル(高麗川駅・東飯能駅)や無料直行(川越駅・要予約)もある。合う便があればそちらがラクなので、必ず事前に公式サイトでチェックしておこう。 metsa-hanno.com 飯能駅北口⇔メッツァ バス時刻表(PDF)

「メッツァビレッジ」と「ムーミンバレーパーク」の違い
バスを降りると、そこはもう北欧の空気が漂うエリアだ。
この空間は大きく2つのエリアに分かれている。
- メッツァビレッジ(無料エリア): 北欧雑貨や食事が楽しめる湖畔のエリア
- ムーミンバレーパーク(有料エリア): ムーミンの物語を体験できるエリア
今回メインで紹介する「ムーミンバレーパーク」へは、無料の「メッツァビレッジ」の中を通り抜けて向かうことになる。
パークまでの「徒歩10分」も癒しの世界
バス降り場からパークの入り口までは、体感で徒歩10〜15分程度。
一本道なので迷うことはないが、ゆっくり歩くとそれなりに距離はある。
「少し歩くな」と感じるかもしれないが、湖畔の景色が美しく、飽きることはない。
途中に坂道もあるが、このアプローチ自体が物語への導入部のようなものだ。
もし、足腰に不安がある方や、小さなお子様連れ、高齢者と一緒の場合は、専用のカートも用意されている。
無理をせず、こうしたサービスを利用するのもおすすめ。
入園後の過ごし方:おすすめの導線
ムーミンバレーパークに到着し、チケットで入園。
このチケットがあれば再入園(出入り)は自由だ。これが後述する食事選びで非常に重要になるので覚えておいてほしい。
園内はとにかく広い。迂闊に迷いながら歩くと疲れるので、まずは物語の流れに沿ったおすすめのルートを紹介する。
1. ムーミン屋敷
まずはパークの象徴、青い塔のような「ムーミン屋敷」へ。
3階建ての内部は、ムーミンたちの暮らしが垣間見える小物が所狭しと並んでおり、非常に愛らしい。
時間制限はあるものの、世界観に没入するには最高のスタート地点だ。
2. 海のオーケストラ号
屋敷を見終えたら、「海のオーケストラ号」へ向かうのがおすすめだ。
ここでは若き日のムーミンパパの冒険を体験できるのだが、実は先ほどの「ムーミン屋敷」で見た航海図などの展示とリンクしている部分がある。 「屋敷を見てからオーケストラ号」という順番だと、発見が増えてより楽しめるだろう。
3. コケムス(展示施設)
最後に、屋内施設の「コケムス」へ。
ここは食事やお土産が揃うだけでなく、ムーミン作品の展示が非常に充実している。
作者トーベ・ヤンソンの想いや物語の深層に触れ、ムーミンについて詳しくなれる場所だ。
歩き疲れた頃に、屋内でゆっくり展示を見るのが良いクールダウンになる。

ショーと「何もしない」贅沢
園内ではショーも開催されている。
私が訪れた際は「ムーミン谷のダンスパレード」を見ることができた。
キャラクターたちが動く姿はやはり心躍るものがある。
開催時間や内容は日によって異なるため、当日のスケジュール確認は必須だ。
metsa-hanno.com

密度が低いからこそ、心地よい
アトラクションやショーを一通り楽しんだ後は、ぜひ「何もしない時間」を作ってみてほしい。
園内は広大だが、そのぶん人の密度が低く感じる。
お気に入りのベンチやスポットを見つけて、ただ座って湖や森を眺める。
それだけでも十分に心地よい。
子ども向けの遊具もあり、監視員の方も配置されているので、ファミリーでも安心して遊ばせることができる。
大人はその間、少し肩の力を抜いて景色を楽しむのもいいだろう。
食事の選択肢:あえて「戻る」という提案
食事については、同行者によって使い分けるのがおすすめだ。
園内のレストランは、可愛らしい「お子様ランチ風」のメニューが多い印象を受けた。
子どもや、キャラクターの世界観をどっぷり楽しみたい人にはぴったりだ。

一方で、大人だけで訪れている場合や、本格的な北欧料理を楽しみたい場合は、一度退園して「メッツァビレッジ(無料エリア)」まで戻るのもおすすめ。
再入園は自由なので、メッツァのレストランやカフェでゆったりと食事をとり、またパークに戻って散策する、といった使い方ができる。

おすすめモデルコース
ご自身の体力や持ち時間に合わせて選んでみてほしい。
【A】サクッと満喫コース(滞在2〜3時間)
- 午前中到着
- ムーミン屋敷:まずは世界観に触れる
- 海のオーケストラ号:映像体験で冒険気分
- コケムス:展示をさらっと眺め、限定グッズをチェック
- カフェ休憩:テイクアウトドリンクを片手に湖畔で一息
【B】のんびり北欧時間コース(半日〜)
- お昼前到着
- メッツァビレッジでランチ:まずは無料エリアで腹ごしらえ
- 入園&ショー観賞:時間を合わせてショーを楽しむ
- ムーミン屋敷&オーケストラ号:物語の核心へ
- コケムスで展示熟読:じっくり作品の世界に浸る
- 夕暮れの散策:人が減った園内で静かな時間を過ごす
まとめ:情報に疲れた大人の「回復地」として
はじめはガイドマップを片手にアトラクションやショーを追いかけていたが、次第に「ここでは急がなくていいんだ」と気づかされた。
老若男女が、それぞれのペースで歩いている。
忙しさで情報疲れしている現代人が、ふと立ち止まって「余白」を感じられる場所。
それがムーミンバレーパークなのかもしれない。
ぜひ、あなたなりの「何もしない贅沢」を見つけに行ってみてほしい。

































