【秋田県仙北市】鶴の湯温泉・離れ本陣 宿泊記|秋田の秘湯で味わう非日常の時間

秋田・乳頭温泉郷の中でも最も有名といわれる「鶴の湯温泉」。
今回はその中でも特別感のある「離れ本陣」に宿泊しました。観光での日帰り入浴とは違い、宿泊するからこそ味わえる“時間の豊かさ”をまとめます。


鶴の湯温泉「離れ本陣」へのアクセスとチェックイン方法

鶴の湯温泉へは JR東日本びゅうダイナミックレールパック を利用しました。
秋田新幹線こまちで田沢湖駅まで行き、駅からは タイムズカーシェア を使って移動。路線バスもありますが、荷物や立ち寄りを考えると車が便利です。

田沢湖駅の駅名看板

田沢湖駅の近くにはスーパー「ビフレ田沢湖店」があり、ここで飲み物や軽食をまとめて購入できます。
道中はコンビニやスーパーがほとんどないので、宿に行く前に立ち寄るのがおすすめです。

公式サイト:ビフレ田沢湖店

私たちは (2人分/1泊2日) の目安として以下を用意しましたが、ちょうど良かったです。参考までにどうぞ👇

  • 水 500ml × 4本
  • お茶(無糖)500ml × 2本
  • スポーツドリンク 500ml × 2本
  • 缶コーヒー × 2本(朝用)

鶴の湯温泉の入り口の写真

チェックイン時にはスタッフが部屋やお風呂の場所を丁寧に説明してくれます。
流れは普通のホテルと変わりませんが、建物自体が歴史的で特別感が漂っています。


鶴の湯温泉・離れ本陣の建物と客室レビュー

本陣は茅葺き屋根、離れ本陣は板葺き屋根に苔が生えた造りと、それぞれ趣の違う建物が並びます。
どちらも“特別な建物”であり、宿泊することで日帰りでは味わえない静かな時間を過ごせます。

鶴の湯温泉 離れ本陣の外観

鶴の湯温泉 離れ本陣 囲炉裏と室内の様子
客室の囲炉裏と室内。落ち着いた和の空間。

囲炉裏は夏場は無理に火を入れなくてもOK。実際、食事の際に火を入れるかどうか聞かれましたが、つけるとかなり暑くなるので季節を選ぶとよいです。
布団は夕食後に敷いてもらえます。


囲炉裏で楽しむ鶴の湯温泉の夕食|名物・山の芋鍋も紹介

夕食は名物「山の芋鍋」を中心に、山菜や川魚など郷土色豊かな料理。
囲炉裏端で食べるスタイルは、他ではなかなかできない体験です。

鶴の湯温泉の夕食 全体写真
地元食材をふんだんに使った料理の品々
鶴の湯温泉の夕食 山の芋鍋のアップ写真
名物の山の芋鍋。郷土料理ならではの素朴な味わい。

また、JR東日本びゅうダイナミックレールパックで予約すると特典として飲み物がサービスされます。
今回は地酒とリンゴジュースを選びましたが、このリンゴジュースが驚くほど濃厚で印象に残りました。


鶴の湯温泉の泉質と入り方の注意点|貸切風呂も利用可能

鶴の湯温泉 貸切内湯
貸切内湯。木の香りが漂う落ち着いた空間。

鶴の湯は白濁した酸性硫黄泉。野趣あふれる露天風呂や、趣の違う複数のお風呂を24時間楽しめます(時間は日によって変わることがあります)。
また、貸切風呂は予約不要、追加料金なしで入れます。

有名な混浴露天風呂は撮影禁止のため、ここでは貸切風呂の写真を紹介します。

鶴の湯温泉 貸切露天風呂
貸切露天風呂。自然に囲まれた開放感あふれる湯。

鶴の湯のお湯は酸性が強めで、少し刺激を感じることがあります。
ただし殺菌作用や肌を引き締める効果もあり、温泉らしい特徴のひとつ。

私は 5〜10分ほどの短い入浴を繰り返すスタイルで楽しみました。長時間浸かるより、こまめに入って休む方が体にも優しく感じました。
アクセサリーは変色防止のため外しておきましょう。


朝の風景と朝食レビュー|宿泊者だけが味わえる時間

朝は霧のかかった山並みと、静かな湯治場らしい雰囲気に包まれます。
朝食は和定食中心で、素朴ながら体に染みる味わいでした。

鶴の湯温泉の朝食 全体写真
やさしい朝食。


鶴の湯温泉・離れ本陣に泊まるメリットと注意点

  • 宿泊者はチェックアウト前にほぼ貸切状態で入浴できる
  • 日帰りは10時から受付開始。すでに30分前から行列ができていました

昔ながらの造りゆえの不便さもありますが、それも含めて体験の一部として楽しめます。

  • 冷蔵庫はありません → ソフトクーラーバッグがあると便利でしょう
  • Wi-Fiは離れ本陣からだと少し弱めですが利用可
  • 夏だけだと思いますが、夜は羽アリが出やすい → 部屋に常備されているキンチョールとこまめに照明を消したりして対策
  • 窓に鍵がないものもあるが、昔ながらの造りとして受け入れたいところ。貴重品は部屋のセキュリティボックスや有料ロッカーを利用できます。

まとめ|鶴の湯温泉・離れ本陣で体感する“特別な時間”

鶴の湯温泉に泊まると、日帰りでは味わえない“時間の流れ”を体感できます。
自然に合わせて暗くなれば眠り、朝日とともに目覚める。囲炉裏やランタンの明かりに包まれて過ごす時間は、現代生活では得難いものです。

建物の由緒や歴史も確かに特別ですが、それ以上に 「時間の豊かさ」こそがここで得られる最大の贅沢 だと感じました。

鶴の湯温泉 本陣前の朝の風景
朝の本陣前。静けさの中に茅葺き屋根が映える。

鶴の湯温泉は人気のため、宿泊は数か月前から埋まります。旅行計画が決まったら、早めの予約がおすすめです。 特典付きの「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」も検討すると良いでしょう。 新幹線と宿泊がセットになっていて、離れ本陣の予約はこのプラン限定。
詳細はこちら 👉 JR東日本びゅうダイナミックレールパック公式ページ


基本情報

  • 所在地:秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林
  • 予約:本陣・東本陣は「日本秘湯を守る会」などから、離れ本陣は「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」限定
  • チェックイン:14:00~20:00
  • チェックアウト:10:00
    最新の受付時間は公式でご確認ください。

この記事を読んで鶴の湯温泉に興味を持った方は、ぜひ宿泊での滞在をおすすめします。